230329 ランダム
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* Haruru *

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夜のパーティ (3)



 + 夜のパーティ (3) +



有名な演奏家達が生で音楽を奏でる中、ダンスパーティが始まった。


「は、は、は、花沢類っ」


「落ち着け牧野」


「あたし本当に踊れないからね!!」


「何を今更言ってんの。もうダンスホール出ちゃってるよ」


「だ、だってぇ」


「大丈夫。俺がフォローするから」


「た、頼むよ」


道明寺達はもう最初に一曲踊っていて、席でくつろいでいた。

あたし達はゲストということで、そのグループの中で踊る。


「牧野、いくよ」


「お、おうよ」


拍手と共に入場して、配置につく。

素敵な音楽が流れる中、ペアごとに踊りが始まる。

あたし達は手を取り合い、ワルツを踊る。

世に言う社交ダンス。


「牧野次足こっち」


「こ、こっち?」


「そうそう。上手いじゃん」


「ま、まあね!!根性よ」


グキッッ―――


「牧野痛い」


「うわぁっ!!花沢類ゴメンっ」


「ダンスして足踏まれたの初めて」


「ははは・・・ごめん」


そんなこんなでダンスは終わり、自由時間に入る。


「花沢類、あたし少し外の風に当たってくるね」


「うん。気をつけてね」



はぁ~。花沢類、ダンス上手かったなぁ。

おまけにあたし足踏んじゃったし・・・。

後で何か持って行こう。


「ところで・・・出口何処だろう・・?」


ギィ―――


「ここは・・ゲストルームかな?」


道明寺の家なのに、あたしってば迷った?!

とにかくベランダに出よう。

このモヤモヤした気持ちを落ち着かせなきゃ。


「何やってんだ?」


「うおっ!!」


「もっと可愛い驚き方はねーのかよ」


後ろから声をかけられて可愛い驚き方なんてできるか!!


「道明寺・・・」


「そのドレス、似合ってるな」


「何顔赤らめて言ってんのよ」


「ばっ///とにかく中入れ」


「う、うん」


バタン―――


「つか何でお前ココに居んの?」


「ぁー・・・出口探しに」


「おめー帰ろうとしたんか」


「違うわよ!!風に当たろうと」


「ふ~ん」


「信じてないわね!!何かモヤモヤしてたのよ気持ちがっ」


「牧野」


「何?」


「そのモヤモヤいつからだ?」


「え?・・そぉねー、一曲めのダンスから」


「お前それ、俺見て妬いたんだろ!?」


「違うわよ!!ただ気分が悪いだけ!!」


「嘘つくなよ」


「嘘じゃないわよ!!」


「へ~」


「じゃ、じゃぁ、あんたは妬いたの?!」


「妬いたよ」


「は?!何言って・・ギャッ!!」


あたしは一瞬にして道明寺に包まれた。

温かくて、温もりを感じる。


「あ、あんたは何すんのよ!!///」


「ずっと我慢してたんだよ」


「我慢・・・」


「おめーが類と楽しく話してるとことか、ダンスしてるときとか、全部に俺は妬いてたんだよ」


「う゛//////」


「お前はいつもきょときょとしてるからな」


「し、してないわよ!!失礼ね!!」


「だから二人で居る時は我慢させんなよ」


「こ、こっちにだって権利あるじゃん!!」


「てめー・・・」





<続く・・・>


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